男装騎士~それから~
「情けないなー」
お見舞いに来てくれたユキにそう言われた。
ユキにだって合せる顔はないのに。
「・・・こなくてもいいよ。お見舞いなんて」
「なんで」
「僕の事、失望したでしょ。騎士なのに、あんなこと・・・」
声が震える。
泣きたくなんてないのに。
泣くのはずるい。
同情されたいわけじゃないのに。
「護りたかったんでしょう?」
「え・・・」
「最近、楽しそうだったもんね。仕事だって張り切ってたし」
「知って・・・」
「当たり前でしょ?どれだけフランと一緒にいると思ってるのよ」
知っていて、見守っててくれた。
僕の事、送り出してくれていたんだ。