遠すぎる君
しおりに会えた。

しおりと話せた。

そしていつか試合に応援に来てくれると言ってくれた。

もうその日はなんだか嬉しくて、
怪訝な顔をしている先輩を余所に帰宅した。

「この荷物、明日俺が持っていきますから!」

部活用の買い物袋を背負って帰った。
全然重くなかった。
心とおんなじで。

まるでしおりに片想いしてた時みたい。
初めからやり直してるようでウキウキだった。

でも忘れてたんだ。
しおりは彼氏がいたんじゃなかったか?

いや、俺の勘違いかもしれねーし。

そうだったとしても、片想いから始めるんだからいいんだ。

悔しい…けど。

「それにしても…付き合ってたときより楽しいって…変だよな…」


前に机の奥に仕舞い込んだプレゼントをまた引っ張り出す。
すでに箱は少し崩れ、包装紙も汚れている。

いつか、これを渡すんだ。
フラれたって気持ちを伝えよう。
今までの気持ちと今の気持ちを。

応援に来てくれたら…必ず

それを励みに俺はサッカーで上を目指す。
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