天敵なキミに恋をした
「ひ、人いっぱいいるしだめだよ!」
私がそう言うと相沢くんは立ち上がった。
「じゃあ人がいないとこ行く?二人っきりになれるところ。」
うぅ……意地悪だなぁ、相沢くんは。
助けを求めようとりりちゃんを探す。
すると相沢くんは私の手首を掴んだ。
「本当おまえは断れないタイプの人間だな。」
呆れたようにそういう相沢くん。
「頼むからさ、嫌なことは断われよ?とくに男に迫られてもハッキリと断われ。いいな?」
「う、うん?」
確かに私は断れないタイプだ。
でもだからと言って迫られることはないと思う。