陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。




飲み会があって約一ヶ月後、翼の結婚式があった。
翼は悪阻で食欲もなく、顔色が悪かったけど気を張っていたのか結婚式では笑顔だった。


翼を好きになり、振られてしまったけど幸せそうな顔を見れて良かった。
挙式では純白のドレスに身を纏った翼。
部長は翼を愛しそうに見つめ近いのキスをした。
たけど俺は二人がキスをしているのを見ても胸が痛まなかったし、俺の中で翼は良き同期の関係になれたんだと改めて感じた。


披露宴では亜沙美も嬉しかったのかお酒を結構、飲んでいて俺は絡まれまくった。


「幸太は彼女は作らないの?」


「作らないとかじゃないけど出会いがないだけだし。」


「でも…桃華ちゃんは幸太の事が好きそうだけどな~。
桃華ちゃんとかどうなの?」


「どうって言われても…それに俺を好きとかないと思うけどな?」


「そうかな?私から見て桃華ちゃんは絶対に幸太に気があると思うよ!
ほら、桃華ちゃんこっち見てるよ!」


亜沙美にそう言われて前田さんが座っている席を見たら前田さんと目が合った。


だけど直ぐに目を逸らされて、前田さんはテーブルに置いてあったお酒を飲みだした。


「私と幸太が楽しそうに話してたから嫉妬してんじゃないの?」


「そんな事はないだろ、てかもうすぐお前が手紙を読む番だろ?酒ばっか飲んでないで練習しなくていいのか?」


「大丈夫だって!」


なんて言っていた亜沙美だったが、いざ手紙を読み出すとボロボロ泣いていた…。
あの二人は本当に仲良しだし、翼が会社を辞めてもずっと仲良しでいると思う。


披露宴も無事に終わり、俺達は二次会に行った。





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