陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
二次会についた頃、皆は既にお酒を飲んでいたから出来上がってる人もいた。
俺は部長と翼には改めておめでとうと言った。
だけど亜沙美はまだ翼と話してるから空いてる席に座ろうとした時に誰かに引っ張られた。
「幸太先輩、こっち空いてますよ!」
そう言ったのは前田さんで、俺は前田さんの隣に座った。
「同期の友達は帰っちゃって、私は一人だったから寂しかったんです。
良かった〜幸太先輩が居てくれて!」
そう言った前田さんは俺に酒を注いで二人で乾杯して飲んだ。
亜沙美は途中で帰ったみたいで、俺も二次会が終わると帰る事にした。
だけど前田さんは飲み過ぎたのか足元がフラついていて、俺はタクシー乗り場まで送る事にした。
タクシー乗り場に向かう途中、前田さんを支えながら歩いていた時だった。
飲み過ぎたのか前田さんは俺に抱きついてきた。
「私、幸太先輩が好きですよ!
優しいし、カッコイイし、仕事は出来るし!」
「前田さん?どうしたんだよ急に?飲み過ぎだぞ!さっもうタクシー乗り場に着くから歩くぞ!」
そう言って俺は前田さんの体を俺から引き離し、また歩いた。
好きと言われた事に一瞬だけど真に受けそうになった。
だけど前田さんは酔ってるし、好きと言うのは人としてだと思う。
俺はそう思うことにして前田さんをタクシーに乗せると見送った。
それから会社でもいつもと変わらずに前田さんとも話していたし、俺も気にすることはなかった。
そして12月になり毎年恒例のクリスマスイブのパーティの日、翼も亜沙美もパーティに参加していた。
去年は俺は景品も当たらなかったから今回は必ず当ててやると気合いを入れていた。