冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
熱海にはあっと言う間に着いた。
少し早い昼食を駅前の創作和食店で取り、私がお土産屋さんを覗いてる間に、泊まる宿に亮介が電話をしていた。
「夏希、10分もすれば迎えの車が来てくれるって」
「わ、迎えの車が来るなんて至れり尽くせりだね」
旅館は亮介がすべて手配をしてくれた。
熱海でも有名な老舗の旅館を予約したと聞いてるだけで、行ってからのお楽しみと旅館名などは教えて貰っていない。
「部屋に露天風呂が付いてるんだって」
駅のロータリー。
指定された場所で旅館の車を待っていると隣に立つ亮介はご満悦な顔。
部屋に露天風呂が付いていることがそんなにも嬉しいのか!?と少々不思議に思っていると
「ね、一緒に入るでしょ?」
突拍子もないことを言い出した。
「はい?」
今までに亮介とお風呂になんて一緒に入ったことがない。
いや、これまで付き合った数少ない男性とだって無い。
「え?なんで?結婚したんだから普通は入るでしょ」
入るのが普通?そんなこと聞いたことがない。
「いやいやいや、結婚したからってお風呂を一緒に入るって決まってないでしょ」
「・・・・・・」
えっ?
恐る恐る隣を見ると、無言のまま遠い目をしてしまった亮介。
あれ?もしかして拗ねた?