冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
そんなことをしている間に、ポタポタと雨粒が落ちて来た。
もうやだ。
雨脚が速くなりあっという間に土砂降りになってしまった。
「あ〜あ、降って来ちゃった」
遠藤さんは慌てる様子もなく、そっと体を離し近くの納屋へと私の手を引っ張って走り出す。
軒下に雨宿りできた頃には二人ともびしょびしょだ。
「もう!いったい、何がしたいんですか?」
遠藤さんの行動に最初は戸惑っていたけれど今は憤りしかない。
あんなことしてないで早く戻っていれば雨にも降られなかったかもしれない。
プリプリと怒っている私を遠藤さんは何事も無かったかのようにニコニコしながら見ている。
「そんなに怒らないでよ。今頃、亮介と桃子が何してるか気にならない?」
「えっ?」
「二人、なんか意味深な感じだったでしょ?」
そんな事を言う遠藤さんに驚いて顔をじっと見る。
「なんで…そういうこと…言うんですか?」
「だいたい察しはつくよ。学生の頃からだから、二人は…。あいつらが仲良くやってるなら僕たちも仲良くする?」
遠藤さんが私をみつめ、一歩近づいて来る。狭い軒先から雨を避けて立っていると動くこともできず固まっている私に
「イヤ…」
「ん〜、イヤって言われてもな、そんな姿を見せられちゃ…止められないかも」
そう言いながら視線が私の胸元に流れた。
「…あっ!」