冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!


雨に濡れたせいで白いシャツが透けてインナーが丸見えだ。


「ひゃ!」


両手で胸を隠し、遠藤さんに背を向けた。
下着を見られている訳ではないけれど、やっぱり恥ずかしい。


「肌に張り付くシャツがなんかエロいね」


そう言って私の腕に手を伸ばして来た遠藤さんの目はイタズラっぽく笑っている。
目を逸らしたら負けちゃう気がして、じっと遠藤さんの目を睨み付けていると、ふと遠藤さんから視線が逸れた。

と同時に私の体は後ろから強い腕に包まれた。
土砂降りの音と遠藤さんとの緊張する時間で人が近づいて来ていたことにまったく気が付かなかった私は体が飛び跳ねるほど驚いたけれど、すぐに誰の腕の中なのかわかった。匂いも感触も私の知ってる人。亮介の腕の中でやっと安堵に包まれることになった。

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