モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
朝見たイケメンだ。
こんなに待たされても笑顔なのに、ネコのこのテンションの低さ……。
大丈夫なの?
「遅ーい!」
あーあ……。
『じゃあ帰る』とか言っちゃいそう。
そう思い視線を落とした瞬間、今日初めて聞くネコの可愛い声が聞こえた。
「ごめーん。早く来たかったんだけど、途中で司がお腹痛くなっちゃってー。そんなこと、なんかメールできなくて……。だからごめん。ね?」
……え?
私?
だってさっき、『誘ったのは向こうなんだから』とか言ってたよね?
それにお腹なんか痛くなってないし。
「ちょっとネコ……」
そう言って袖を引っ張る私を無視して、ネコはイケメンの方に近づいて上目遣いで言った。
「怒ってる?」
イケメンはそんなネコを見て笑顔で言う。
「来てくれたし、怒ってないよ」
「良かったー!じゃあ、中に入ろ?もうひとりの彼も今日はヨロシクね!」
「あ、うん。俺、ヨシヒコって言うんだ」
「へー、いい名前だねー。よっちゃんって呼んでいい?」
「うん。呼んで呼んで」
「なんだよ、ヨシヒコ。お前は付き添いだろ」
「まぁ、いいじゃん」
「………」