モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
「失礼しまーす」
そう言って店員が入ってきて、三人の視線が店員に集まる。
そしてテーブルの上に三つの飲み物と杏仁豆腐が置かれた。
「あれ?司はなにも飲まないの?杏仁豆腐なの?」
自分の飲み物を頼むの忘れちゃった……。
「あ、うん。杏仁豆腐なの」
「いーなー!私も杏仁豆腐が食べたい」
ネコの大きな甘えた声に、ヨシヒコは右手で丸を作る。
「じゃあ、私が頼むね」
私は又受話器を取り、注文する。
「はい」
「あの、杏仁豆腐と烏龍茶、追加お願いします」
「分かりました」
そしてヨシヒコは気持ちよさそうに唄い、イケメンも曲を選ぶ。
ネコは可愛く揺れていて、私は杏仁豆腐を食べながら、ドキドキしてた。
私だったら怒るな。
滅茶苦茶怒ったら……どうしよう。
お前が払えって言われても、財布の中には五百円くらいしか入ってないし、逃げても学校の前で張られたりとか。
今更だけど変な汗が出てきそう……。
本当にお腹が痛くなっちゃうかもしれない。
イケメンの歌が終わり、私のテンションはどんどん下がっていく。
そして又ドアが開き、ネコは目をキラキラさせて店員が入るのを待つ。