モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
普通始めに気づくよね?
なんて言ってる場合じゃないか。
「頼んだの?」
ヤバイ。
怖い……。
視線を落として目を瞑る。
そのとき、天使の声が聞こえてきた。
「ねー、これ超美味しいよ」
そう言ってネコは全部の料理を一口ずつ口に入れていく。
「司って食べ物のセンスいいね。スッゴく美味しいの。ヨシヒコくんの奢りなんでしょ?ありがとぉ!はい、食べて?」
ネコはそう言ってヨシヒコにスプーンを両手で差し出し、首を軽く右へと傾ける。
なんかすごい。
何処かのアナウンサーみたい……。
「ん、ああ……。ありがと」
ヨシヒコはぎこちなくもそれを受け入れる。
「ね?ね?超美味しいよね」
ニコニコ笑顔で言うネコに、ヨシヒコの顔は緩くなった。
「おい、ヨシヒコ。お前がそんな顔するから、萌ちゃんが気を遣ってんだろ?」
「あ、ごめん」
「いーの、いーの。次は誰が歌うの?嵐とか聴きたいな」
「あ、俺唄うよ!」
一気に空気がフワフワになる。
すごいな、ネコって……。
なんかすごいけど、ネコのお陰で助かっちゃった。
私はボンヤリとネコとふたりの男子のやり取りを見ていた。