Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~

元通りにした洗面の床にぺたんと座っていた。


玄関で、
急に鍵が差し込まれ、
ドアが開いて誰かが入ってきた。


「ナオ?」

と、言いかけて、こんな時間に
帰ってくるはずは無いと思いつつ、
部屋に入ってくる人物を
出迎えるために玄関にいく。


私は、ナオの母親だと思っていたのだが、
顔を見せたのは、
なんと今野彩夏だった。


「ええっ?」彩夏が死ぬほど驚いていた。


「どうして無断で部屋に入ってこられたの?」

私は少しきつい言い方にした。
彩夏のほうは、
中に誰かいるとは、思わなかっただろう。


「どうしてって、叔母様に頼まれて…」


「だったら、
お部屋の状態は問題ありませんから、
心配しないようにお伝えください」



息子の部屋の鍵を黙って、
渡す神経も理解できない。


もう、嫌だ。
ナオなんか勝手にすればいい。
< 252 / 321 >

この作品をシェア

pagetop