イジワル上司と秘密恋愛
こんな風に偶然会って会話をするぶんには何も問題は無いけれど、親密な付き合いになるのはさすがに躊躇ってしまう。
そんな風に考えていると。
「ごめん!!」
「えっ?」
木下くんはテーブルから少し下がりまっすぐに私に向かって頭を下げてきた。
突然の謝罪に思わずポカンとしてしまっていると、彼は頭をかきながらものすごく気まずそうに顔を上げた。
「子供のとき春澤に酷いこと言ったの悪いと思ってるよ。泣かせちゃったこともあったもんな。心から反省してる。……でもあの頃、俺……お前のことが好きだったんだよ」
「……わ、私のことが……?」
十四年目の真実。まさか木下くんが私のことを好きだったなんて。いきなりの告白に驚いてしまって、私はさっきから目を瞠りっぱなしだ。