イジワル上司と秘密恋愛

***

翌日の月曜日。

出勤してきた私がいつものようにグリーンディスプレイに水をあげてると

「おはよ、志乃」

「きゃっ! びっくりした!」

足音を忍ばせて入ってきた綾部さんが、私を驚かせるように後ろからいきなり耳元へ声を掛けて来た。

思惑通りまんまとビックリしてしまった私を見て、綾部さんがおかしそうにクスクスと笑う。

「もう、子供みたいなことしないで下さい! ああ、ほら、お水零しちゃった」

「ああ、ごめん、ごめん」

驚いた拍子に床に零してしまった水の雫を、私は不満そうな顔をして手近にあったハンドペーパーでさっさと拭った。

そして、クシャっと丸めたペーパーを私の手から奪いゴミ箱に投げ込みながら綾部さんは言う。

「でも春澤が悪い。せっかくの週末を俺にかまってくれなかったバツだよ」

 
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