レンズ越しの彼
「あ、ありがとう」



そう言って
振りむくと、
思ったより


顔の距離がちかくて、
不覚にも
ドキッとしてしまった。



「梨帆ごめん!」



「ううん。大丈夫だよ」



「まったく。
気をつけてよ姉さん」



「あの、嵐君、
もう大丈夫だから」



「ん?」
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