レンズ越しの彼
「手が…」



ちらっと肩をつかんでる
手に視線をうつすと、
嵐君は、ああ、
という表情をする。


それなのに
なかなか手を
離そうとしてくれない。



「あの…」



困った顔を
むけると、


今度は笑いながら、
「ごめんなさい」と言って
スグに手をどけた。

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