レンズ越しの彼
「っ…!」



押し戻そうとしても
ますます力を
こめられてしまい、
身動きがとれない。



「ちょっと、いい加減に…」



ピンポーン


言いかけた瞬間
チャイムが鳴り、


嵐は「あ、来た」と、
あっさりはなれて、
玄関にむかう。


嵐はたまに
ああやって
スキンシップが過剰になる。


彼にとっては
特別な意味なんてないのに、
それにいちいち
反応してしまう自分が憎い。


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