もう一度君を  この腕に
「進藤くん、4年間は長かったかしら?」

社長は今日もキビキビとして自信のある明るい笑顔を俺に向けた。

「長くも短くもありませんでした。」

そう答えた俺に今度は専務が言った。

「充実していたってことだな。」

彼は目尻にシワを寄せて穏やかに笑った。

「明日は一日休息しなさい。明後日にまた会いましょう。」

社長は専務室を出て行った。

「空港から直で悪かったな。1件伝えておきたい案件があるんだよ。」

専務は俺にファイルを渡してよこした。

「緊急のものですか?」

「いや、すでに動いている件だが、契約を更新するかどうかまだ決めてない。」

俺は昨年度から回転している‘ビューティー・スイマー’という

全国規模のコンテストのパンフに目を通した。

各都道府県の民間レベルで‘泳ぐ美女’をアップしていた。

上位3名が協賛企業の宣伝に携わる設定になっていた。

うちの社は中堅企業で出資金もないため社名だけの協賛でいた。

「進藤、どう思う?」

専務は俺の意見を求めていた。

「今季も社名だけの協賛でいくかどうかですか?」

「違うよ。もう一つの方を読んでくれないか?」

俺は別の資料を見た。

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