もう一度君を  この腕に
β 伝えたい気持ち
僕は酒井准。

営業部にバイトで採用され

半年で社員登用された。

僕と同様バイトで貿易部に入った木村愛莉に想いを寄せていたが

僕はなかなか告白できずにいた。

ある週末の夕暮れ時にポートサイドモールで

彼女が進藤先輩と歩いているのを見かけ

二人が付き合っていることを知った。

僕はその時愛車のオフロードバイクの調子が悪く修理に出す為

いつものバイク屋へ向かっていた。

信号待ちで止まっていたら目の前の横断歩道を

二人はしゃべりながら横切って行った。

僕はヘルメットを深く被り

辺りも薄暗くなってきていたから

彼らは僕に気づかなかったはずだ。

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