意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
千尋は勢いよく
ソファから立ち上がって
頭を下げる。


「と、とにかく昨日は
お世話になりました!
このお礼はいつかっ。
ではっ」



くるっと背を向けて
千尋は部屋を出ていこうとするも、
ガシッと腕をつかまれてしまう。



「どこに行くの?」



「えっと家に帰ろうかと」



「帰る家なんてないでしょ」



「う、それは…」



「それにここ出て行って、
明日からどうするの?」



「なんとかします」
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