阿漕荘の2人

聖カトレシア学園 9

練無side


オーバーオールを脱ぎ
白のスーツを着た僕は

白バラ姫の二階堂さんと一緒に舞踏会の会場入りをするために

控え室を出た

「会場の入り口はこの奥だ」

二階堂さんはそういい
まっすぐ歩いていく


「お待ちしておりました

白バラ姫様


今宵は貴方様方のための夜です


どうか有意義なお時間を」


木造のドアの前に立つ白手袋の男が

ドアを開く


すると


ヴァイオリン、ビィオラ、フルート、オーボエなどの
管弦楽団のフルオーケストラが

ステージ脇で演奏し


中央までの真っ赤な絨毯には


同じく真っ白なバラがひきつめてあった

ドアを開けるや否や

たちまち甲高い女性たちの歓声が


室内に響く


僕は二階堂さんに耳打ちをする

「ここ歩くの?」

「そうだ」

「なんだか、胸がドキドキ」

「よかったな」

「よくないよ」


音楽にのって白バラの上をあるく


なんだか………結婚式みたいだ………

どちらかというと

僕が花嫁だけど………



中央の同じく真っ白なバラが


ひきつめられたイスを目掛けて歩く




しかし



そのイスは


既にうまっていた



真っ黒なバラを持った


彼女たちによってー

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