懲りもせず、恋する私
なぜか、悲しそうな顔をする
つぐみ。
もしかして…変な勘ぐり…か?

「あのさ、これは、お前が思ってる
ようなもんじゃないからな!」
「えっと…」
「妹とが、友達とここに泊まった時
かったもんだよ」
「翼に…妹さん?」
「あー、大学生の妹がいる」
「なんだ…。ふ…。」
疑った自分が情けなくて…。
涙が…。
「馬鹿だなぁ。ここに連れてきたのは、
つぐみが初めてだよ…」
「俺は…本気で好きな人ができたらって
ずっとそうおもってたから…」
翼の腰に手を回し
ぎゅっと抱き着いた。
「ごめんなさい。疑ったりして…」
「いいよ、嫉妬したんだろ?」
「うっ…そんなんじゃ…」
「風呂沸かすから、先に入れよ、」
「あっ、うん、」
翼は、バスルームの灯りをつけ
スイッチを入れて
キッチンでコーヒーを入れた。
「隣の部屋に妹が置いてった
化粧水とか細かいの置いてあるから
適当に使うといい」
「ありがとう…」
お風呂が沸いたとピッピッと
鳴る。
「お風呂、お先に」「温まってきな」

バスルームは、広くて
ゆったり足を伸ばし入れる。
私のアパートとは
全然違う。
置いてあったシャンプーで
髪を洗い、イチゴちゃんなんて書いてあるボディーソープで身体を洗った。
甘くてとってもいい香り。

ほんのり頬を赤らめて
つぐみが上がってきた。

「翼、お風呂いいよ。」
「じゃ、俺も入ってくる。
「冷蔵庫にあるもん、飲んでいいから」
「はい」
私は…中から
ミネラルウォーターをだし
「おいしい…ふぅー」
ソファーに座った。
濡れた髪をドライヤーで乾かし

気持ちよくて少しウトウトしていた。

風呂から上がり
リビングに行くと
つぐみが
眠そうにしていた。
「つぐみ?風邪引くぞ、」
「うん…」
濡れた髪をタオルでガシガシしながら
男の色気みたいな…
ドキドキしてしまう。

「なに?赤い顔をして…」
「…。やっぱり…かっ、ちょ…翼って
かっこいいなぁ〜〜って…」
「つぐみに言われると嬉しいけどな」
私をスルッと抱き寄せ
髪にキスした。
「つぐみって柔らかくて、小さくて
可愛いな」
「…小さいのは…遺伝だもん…私だって…もっと先輩みたいに背が高くて
スタイル良かったら…」
「つぐみは…これでいいんだ。」
「翼…」
「好きだよ。お前が」
私は…これから…翼と…。

凄い勢いで心臓が波を打つ。
抱き上げられ
二階の寝室に。
木目調の落ちついた雰囲気の部屋。

ベットに下ろさ
「俺のものになって…」
コクンと頷くしか
声にならなかった。
パジャマのボタンをゆっくり
外され、
下着姿にされた。
「みんな…見せて…」
素肌を滑る掌。
緩やかに刺激され、
恥ずかしい位、漏れる声。
スーツから想像出来ない位
引き締まって筋肉質な翼。
両手を抑えられ
二つの膨らみに生暖かい舌先の愛撫。
「ふっ〜〜ん」
全身を這う彼の指と舌先に
溺れてゆく。
「感じて…俺を…」
ぐっと、私の中に
彼が入ってきた。
押し寄せる刺激に
ただ、のまれ、揺さぶられ、
快楽の階段を上っていった。

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