指先からはじまるSweet Magic
「……?」


本能的に、一瞬ギクッとした。
圭斗はそんな私の反応を確認してから、ねえ、と唇を開いて、私をそっと抱き寄せた。


そして。


「……里奈にとっての『まだ早い』って、なんのこと?」

「っ!?」


耳元で妙に色気を孕んだ声で囁かれて、せっかく落ち着いた心臓がまたドキンと音を立てた。


「車の中から様子が変だなって思ってたけど……。もしかして、なんか違うこと考えてた?」

「な、なんのこと」

「言ってよ、里奈。何、期待して妄想してたの?」

「~~!!」


意地悪で妖しい低いトーンの声。
耳元で囁かれた挙句、耳を唇で甘噛みされて、私の身体がビクッと大きく震えた。


「ひゃあっ……」


思わず、圭斗の肩に両手を載せて、そんな裏返った声を上げてしまった。
それを聞いて、圭斗は小さく吹き出した。


「全く。里奈、エロいなあ……」

「エっ……!? なんのこと!? 私そんな変なこと、何もっ!」

「そんなに焦る辺りが、どうしようもなく怪しいんだけど」

「そんなこと勘繰る圭斗の方が、ずっとっ……」


再び茹でダコのように真っ赤にのぼせ上がって、私はムキになって圭斗にそう言い募った。
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