キミの一番大切な人
「まあそんなに怖がることねーよ




文化祭なんだから楽しめばいいだろ?」





「うん!そうだね!ありがと!」




奏多が励ましてくれて、少し緊張が和らいだ




「それでは文化祭を開始します」




遠くで文化祭開始の合図が聞こえた



「いよいよだな」



「うん…」



私のテンションはまた下がっていく




…大丈夫。大丈夫。



自分に何度も言い聞かせた




「おぉぉまぇえぉおのぉぉろぉぉうぅうぞぉぉ」




「きゃーーーー!」



誰かがお客さんを驚かしていた声に、お客さん以上にびびる



「そんなに怖いのか?」



奏多が私の顔を心配そうに覗き込んでくる
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