お隣さんと内緒の恋話

コンビニに入ると、香伊羅の持つカゴにはチョコやチップス、ジュースやデザートか入っていた。


ちょっと… 入れすぎでしょ。


「 ねぇ 多くない? それに… なんで なめこ汁あんの? 」

「 それ私~ 腸内キレイにしてくれる なめこ様だよ 」


笑里… あんた おばあちゃんみたいだよ…


「 笑里が買うなら私も~ 豚汁にする!椿はいらない?」

「 柚奈ん家で ご飯食べる気なの? でも、二人が買うなら私も… 豚汁かな 」

「 じゃ 柚奈は なめこね 」


え、なんでよ、笑里…


「 柚奈もさぁ 壮真の事 なんだかんだ 吐き出したいと思うんだよね、だから なめこ~」


笑里… 可愛い顔して下品な…

いいけどさ。


会計は割り勘し、コンビニを出て柚奈宅へと向かった。

歩く事30分。

柚奈宅へ着くと 香伊羅がインターホンを鳴らして 柚奈が出てきた。


白いロングセーターを着て、まるで、幽霊のように…



「 香伊羅、あれは柚奈?それとも…」

「 椿、間違えちゃダメ!たぶん、柚奈だよ 」

「 たぶんって 二人とも… 柚奈、頭飛んだ?」


笑里、あんたのが 飛んでるよ。


「 香伊羅… 椿… 笑里… 良かったら上がって?今 誰もいないから…… 」


ちょっと ちょっと 柚奈… 壊れかけてる?


柚奈の部屋に行くと、ベッドにうなだれて横になる柚奈を見ながら ハート型テーブルに買ってきた物を出す。


「 柚奈、見て!お見舞いだよ~ 何でもあるよ、何食べる?」


そう声をかけたものの、返事もなく 部屋には沈黙が出来てしまった。


えっと~… ん~…


私は どうしたものかと 香伊羅、笑里の顔を見ると 笑里が柚奈の側に行き ベッドに座った。


「 柚奈~ えらいの?…だるいの?それとも泣いてんの?仮病したくせに 」


ちょっ!? 笑里っ

何を言うのよ、笑里ーっ!

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