アサガオを君へ
本当は大きな声で叫びたいけど、昔から願い事は声に出すと叶わないっと言われている。


だから私は心の奥まで飲み込んで言った。


「ごめん。お詫びにわたあめ買ってあげよっか」


パッと目についた屋台の看板がわたあめだったから言ってみると、夏樹は首を振って言った。


「たこ焼きがいい」


「言うと思った。でも、ヨウチンが多分大量に買ってくるよ?」


「…ならわたあめでいい」


大量のたこ焼きを想像したのか、少し嬉しそうな表情だ。


私は噴水に夏樹を座らせてから、わたあめの屋台に行く。


私たちがそんなやり取りをしている間に、アッキーとノンちゃんは、わたあめの屋台の4つ先の射撃をしていた。


「お兄さん、わたあめ2つください」


そう言うと、若い男の人がニコッと笑った。


そして色とりどりのザラメを見せてくれた。


「何色がいい?俺的にはピンクがオススメ!」


笑顔がチャラい…。


私は笑って言った。


「青2つください」


私の答えに、えーっと言いつつも青いザラメを取った。
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