アサガオを君へ
授業が終わって、休み時間。


何事もなかったかのようにヨウチンとアッキーとノンちゃんと私、夏樹はたわいないことを話した。


テレビのことや昨日の面白かったこと。


そしてまた授業を受ける。


そんな普通を繰り返すと、案外、放課後は早くきた。


ヨウチンもノンちゃんもアッキーも部活。


夏樹はどこに行ったのか知らない。


でも机の上にカバンがあったから、私は教室で1人待っている。


いつもなら絶対に待たない。


私たちが学校で話すことすら、今までから言ったらありえなかった。


それなのに私は待っている。


何故だか今日は、待っていなきゃいけない気がした。


私は目をつぶって机に突っ伏す。


そのとき廊下から名前を呼ばれた。


「心」


落ち着いていて、低くてかすれてる。


ずっと聞いていたい、私だけの綺麗な声。


もっと名前を呼んで欲しい。


その声がもっとかすれるほど。
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