アサガオを君へ
私は、真っ直ぐ前を見たまま歩みを止めた。


廊下の先には橋本さんと数人の女子が立っている。


私が無言でいると、橋本さんはイラついたように顔を歪めた。


「花野さん。ちょっと来てくれる?」


私は小さくため息だけついて、橋本さんについていった。


向かった先は中庭だった。


職員室から死角の場所。


私は中庭の入り口の扉を背に橋本さんたちに囲まれた。


橋本さんは歪んだ顔のまま、私に言った。


「すごく目障り。宮野くんたちと一緒にいるのやめてくれない?」


ありきたりな言葉に、私は飽き飽きした。


とりあえず何も言わず橋本さんの言葉に耳を傾ける。


「なんなの?別に可愛いわけでもないのに、宮野くんたちと仲良くてさぁ。何したわけ?弱みでも握ってんの?それともその貧相な身体使った?」


いやいや、それはあんたの好きな宮野くんたちに失礼でしょ。


考えが馬鹿すぎて、もう何も喋りたくなかった。
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