アサガオを君へ
いきなり大声を出した私を、橋本さんはびっくりしたように見つめている。


私はそれでもやめなかった。


「なんなの?あんたが夏樹の何を知ってるの?心臓病、心臓病、心臓病、心臓病って。それしか知らないんじゃん。たかが高校で夏樹に会っただけのくせに、私にあーだこーだ言わないでよ」


綺麗だか人気があるだか知らないけど。


あんたの物差しで私と夏樹をはかるな。


吐き気がする。


呆然とする周りの女子を押しのけて、私の襟元を橋本さんはつかんだ。


「っざけんな!!私に何偉そうなこと言ってんの!?あんたのほうこそ宮野くんのなんだっていうのよ?あんたみたいな地味で、クラスで浮いてるような変人が!たかが高校でって、あんただってどうせ中学一緒でした〜とかそういうノリじゃん!だいたい私の方がスクールカーストだって上なの!私が邪魔って言ってるんだから、あんたは黙って宮野くんの前から消えろ!!」


こんな世界の上下関係なんか知らない。


私は興奮で涙が浮かんだ。


その高まった熱を抑えることなく、私は口を開いた。
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