アサガオを君へ
その勢いのまま今にも飛び込もうとする夏樹の腰に抱きついた。


夏樹は体勢を崩しそのまま、私と一緒にコンクリに体を打ち付けた。


ビックリして目を見開いている夏樹にどうしようもなく怒りが膨れ上がり頬を思いっきりひっぱたいた。


気付いたらボロボロと涙は落ちるし、コンクリに打ち付けた腕はすごく痛かったけど。



そんなのどうでもいいくらいに私は怒っていた。


そのころの夏樹は家族とも上手くいっていなくて、ピークで荒れていた。


私とは相変わらず一緒にいたけど、それは私が夏樹が心臓病だからといって特別扱いをしなかったからだ。


夏樹の母親は特に夏樹を甘やかしていた。


行きたいところに連れて行って、欲しいものを与えて。


最初はラッキーくらいにしか思っていなかった夏樹も、大きくなるにつれて母親のその行動が異常なことに気が付いた。


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