アサガオを君へ
夏樹の母親は私から見ても異常なくらいに過保護だった。


毎日毎日夏樹を車で送迎して、学校の給食も夏樹には食べさせなかった。


夏樹の1つ下の弟の栄治にはそんなことは一切しないのに。


そんな栄治に、夏樹は劣等感を抱いていた。


泣きながら怒る私を見て夏樹は私に言った。


「結局、心も俺を特別扱いするんだな。これが栄治なら心だって止めたりしたいだろ」


その言葉に私はまた夏樹の頬を叩いたんだっけ……。


私は思い出しながら眉を寄せて笑った。


「懐かしいね。あれは本当に私も頭きてたから」


「まぁ、正直。あの頃は反抗期だったから、全部に納得いかなかったんだよ」


そういう夏樹はソファに座りなおしながら、わざとらしく頬をさすりながら言った。
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