アサガオを君へ
私たち5人だけだから、自由に席を座っていいと言われて、みんな窓側に集まった。


私と夏樹とヨウチンが一番前の席で横に座り、その後ろにノンちゃんとアッキー。


アッキーはさっきから配られたプリントで紙飛行機を作っている。


ノンちゃんはノンちゃんでスマホをいじっていて、プリントをする気配は無い。


夏樹は寝ていて、ヨウチンは読書。


真面目にやっているのなんて私くらいだ。


フーッとため息をついてプリントに向き直ったとき、後ろから紙を引っ張られた。


「ねえ、ココ。海にもどこにもいけないんだから、お祭りくらいは行こうよ」


「お祭り?」


私はノンちゃんから受け取ったスマホを画面を見ると、どうやら今日の夜に花火大会が近所であるらしい。


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