ヒスイ巫女4
ヒスイたちがやってきたのは公園…といってもただの公園ではなくシロツメグサがたくさんある場所だった。
プレゼントは花の冠にしようと決めたのだ。
作り方を1通り教えて各自作り始めた。
それほど難しい作業じゃないので全員が完成した。
皆上手くいって満足そうだ。
帰り道
「ヒスイお姉ちゃん!」
急に名前を呼ばれてドキッとした。
ヒスイを呼んだのは健人くんだった。
「花がしおれてきちゃってるよ。」
時間がたち白色だった花も茶色に変わっていた。
他の子供たちの花も茶色になりしおれている。
ヒスイは人気の少ない路地裏に入った。そしてはなをみんなから集めて
「ケアー」
力を使った。
力により、しおれていた花は白色に戻りきれいな冠になった。
「すっごーいヒスイお姉ちゃんどうやったの?」
子供が興味をもつのも仕方がない。
みんなその答えを目をキラキラさせ待っている。
「これはね神の力っていって昔家族にもらったものなの…

記憶が蘇り思わず声が沈んでしまった。
「みんな約束してくれる?この力のことは誰にも言わないってわかった?」
みんなうなずいた。
「じゃあ帰ろっか」
すっかり夕日が消えてしまっていた。
手をつなぎ孤児院まで仲良く帰っていった。
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