【完】幼なじみのあいつ
「あっ!そうだ。香織に言わなきゃいけない事があったんだ」
途端、香織は目を輝かせ、何々?と聞きながらべットに座る。
何て言おうか?
これから言う事が凄く恥ずかしくて、ちょっとモジモジしてしまう。
「…ん、あのね……、わ、わたしね---」
「うんうん、何々?」
うーん、やっぱり言うの止めようかな?
何てずっとモジモジとしていたら、香織が少々苛立ったらしくバッと立ち上がり両手を腰に当て、早くいいなさいよーっ!と、怒鳴り出した。
すみません---
「つ、付き合う事になったの---」
「え?何が?」
キョトンとした顔で私を見る香織。
やっぱり、それだけじゃ分からないよね?
「だからね、…亮ちゃんと何故かその…、付き合う事にな『えーーーーっ!!!亮平君とつ、付き合うーーーーっ?!』………はい」
香織ーっ、声が大きすぎだよーー?!
恥ずかしいからもう少し、小さい声で話してぇぇぇぇっ。
真っ赤になった自分の顔を、両手で覆い隠した。