【完】幼なじみのあいつ


「あら、女の子にそんな事を言うものじゃないわよ。それにもしかすると将来、あなたのお嫁さんになるかもしれないしね」



先生は、クスクスと笑う。


笑い事ではない。



冗談だと分かっていても、恥ずかしいのだ。




隣にいる翔ちゃんが、やけに静かだ。


こんな時、豪快に笑うのは翔ちゃんなのにどうしたのだろう?




不思議に思い、横にいる翔ちゃんを見てみると---


目を丸くして驚いていた。




うん、そんな事を言われたらビックリだよね?


はー、もうそんな事を言うの止めて下さい!先生。




「…いや、せんせー。それはありえねぇーよ?」



そうだね、翔ちゃん。


先生の変な冗談につき合わせてごめんね。



肩を落とした私は恥ずかしさから翔ちゃんから視線を逸らすと、自分の怪我した膝をジッと見つめる。


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