【完】幼なじみのあいつ
「さ、手当てが終わったからもう行きなさい」
先生はさっと椅子から立ち上がると、片付け始める。
「鈴、この後どうする?帰るのか?」
「ううん、亮ちゃんと帰る約束してるから部活が終わるまで残ってる」
それを聞いた翔ちゃんは椅子から降りるとしゃがみ込み、私に背を向け立て膝をつく。
また背中に乗れって事かな?
「大丈夫だよ?」
恥ずかしいし…。
断ったのに、翔ちゃんは無理やり私を背中に乗せた。
「せんせー、しつれーしまーす」
「あ、ありがとうございました」
私達はそう言って、保健室を後にした。
ドアが閉める直前、先生が『やっぱり、お似合いよ』何て言っていたのは、聞かなかった事にしよう…。
嬉しいけれど、胸がこそばゆい---