【完】幼なじみのあいつ


「鈴を送ってくから俺と鈴の鞄、家に届けておいてくれ」



唖然としている翔ちゃんを他所に、今度は私の前まで歩いてくる亮ちゃん。



キョトン…と目の前まで来た亮ちゃんを見上げていると、フワッとした浮遊感に襲われてしまい慌てる。




「うっひゃぁぁぁ~」


お姫様抱っこを、されてしまったのだ。


突然の亮ちゃんの行動にビックリして思わず、妙な声を上げてしまった。




な、何なのよぉ~?!


私の顔が、真っ赤に染まる。



そんな私の様子を全く気にしていない亮ちゃんは、軽々と私を抱えさっさと歩き出した。




「お、オイ!ちょ、鞄!!!」


あっけにとられていた翔ちゃんが我に返り、亮ちゃんを呼び止めるも当の本人はどこ吹く風って感じで颯爽と歩いていってしまう。



私を抱えているのに、軽々と歩けるなんて驚きだ。


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