【完】幼なじみのあいつ
「鈴、私達、そろそろ行くね」
「うん、私の分まで楽しんで来てっ!」
じゃぁ、行ってくる!と言った2人は鞄を持ち、手を振りながら出て行った。
「はーっ……」
疲れた---
色々考えたい事があったのに眠気には勝てず、そのまま眠りの世界の住人となってしまった---
* * * * *
うつらうつら…としながら瞼を開け、辺りを見る。
明るい室内に、一瞬目を細めた。
枕元にあった携帯を手に取り時間を確認すると、11:45分。
時間を見た瞬間、お腹からグーッという音が聞こえてきた。
素直な私のお腹は、空腹を訴える。
お腹が空いたなぁ~。
御飯、どうしようか?
視線を動かしてみれば、テーブルの上に何かが乗っている事に気付く。
そこに置いてあったのはなんと、一人分の御飯だった。