【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~


ボールが俺の手元にきた。



素早くドリブルしながら相手ゴールに向かったが、さすがは決勝戦。


すんなりとは許してくれない。




ふーん、なるほどね---


パスを出そうにも全てのメンバーに、かなり手ごわいマークがついていてなかなかパスを出すのが難しいようだ。




ならば…と、俺はドリブルを止めてゴールに視線を向けた。



ゴールまでは、かなりの距離だ。


…がしかし、両手でボールを持ちそのままゴールに向かって投げた。





スポッ!


ボールは弧を描き、どこにもあたる事なく綺麗にゴールへと吸い込まれていった。





「ウワァァァァァァ…………」


瞬間、物凄い歓声が湧き上がる。




「うっし!」



スッゲー、気持ちいいー!!!



近くにいたメンバーとハイタッチしながら、自分のマークすべき相手につく。


そうして熱く白熱した試合は続き、とうとう終盤に差しかかる。


< 62 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop