【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
集まった俺と鈴、シノ、ノブと鈴の後輩の花ちゃん。
俺らは円になって座り、まずは作戦を練ることにした。
その作戦会議中、シノは的確に俺達の事を考えて話す。
それに対してノブの作戦は、ダメなものばかりで呆れてしまった。
「呆れないで下さーいっ」
そう言って抱きついてくるノブにゲンナリだ。
「は・な・れ・ろっ」
俺とノブのやり取りに、終始 鈴と花ちゃんは笑っていた…が、笑い事じゃないっ!
コイツといると、俺の体力はかなり消耗して疲れるんだからな!
大分作戦も決まってきた所で、俺の夢でもある作戦を鈴に託す事を決意し鈴の耳元に唇を寄せる。
コソコソと作戦を話すと、鈴の息を飲む音が聞えてきた。
相当、驚いているようだ。
…まぁ、驚くよな。
試合中にそんな事するヤツ、見た事ないし。
鈴の呆れた顔を見ながら、これから夢が実現できるかと思うとわくわくしてくるのを感じた。
「………無理」
「大丈夫!お前なら出来る」
鈴の肩に手を置いた俺にの思いが通じたのか?鈴は頷いてくれた。
しぶしぶだけど---