【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
それから俺達チームは少し練習をし、そして試合に望んだ。
試合は俺達Aチームと、男子バスケのキャプテンがいるBチーム。
キャプテンはハッキリ言って、かなり手ごわい。
あの人は緻密な計算と言うものは出来ないが、かなりダイナミックで周りを引っ掻き回す。
それなのに圧倒する力とカリスマ性で、勝利に導く敵に回わしたくない人。
今回、そんな人を敵に回すという事は、まぁ相当頑張らなくちゃ勝つのは無理かもしれねぇ。
しかーし、俺は全力でやってやる!
俺は勝つ満々なんだ!!!
が、万が一の事を考えてこの試合で俺の秘密兵器を出すか。
やるのは鈴だか---
「鈴、俺たちの作戦Z、この試合で決行するぞ」
「作戦Z?…本気だったの?」
俺達は整列をしながら、ボソボソと話す。
鈴は今だに本気にはしてはいないようだが、俺は本気の本気。
作戦Zなんてネーミングまでつけるくらいなんだからなっ。
ピーーーッ!!!
オッシャッ!
試合が始まったっ!!!