【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~
パチパチパチ---
なに言ったか覚えてねーけど、まぁ色々言ったし俺頑張ったよな?
周りを見回したら何故か盛大に拍手され、恥ずかしくなった。
つーか、ノブッ!
お前、なに泣いてんだっ?
取り合えず恥ずかしいから、俺は視線を明後日の方向に向けた。
鈴の番になり、視線を鈴へと向ける。
話していく内にだんだん鈴の表情が崩れてきて、今にも泣きそうだ…。
と思っていたら案の定、泣いてしまった。
なんつーか---
「クックッ---」
鈴の感極まって泣いている姿に、思わず笑ってしまった。
スッゲー可愛いんだけどっ!
笑いが中々止まらない俺に、周りのみんなも笑い出す。
それが更に俺を煽り、涙が出るほど笑ってしまった。
アッハッハッ-----
鈴なんて泣きながら笑ってるし…。
泣くか笑うかどっちかにしろよな。
三年生全員、別れの言葉を言い終わり自分の席に戻る。
ノブが今だに泣いていた---