【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~


パチパチパチ---


なに言ったか覚えてねーけど、まぁ色々言ったし俺頑張ったよな?



周りを見回したら何故か盛大に拍手され、恥ずかしくなった。




つーか、ノブッ!


お前、なに泣いてんだっ?



取り合えず恥ずかしいから、俺は視線を明後日の方向に向けた。



鈴の番になり、視線を鈴へと向ける。


話していく内にだんだん鈴の表情が崩れてきて、今にも泣きそうだ…。


と思っていたら案の定、泣いてしまった。




なんつーか---




「クックッ---」



鈴の感極まって泣いている姿に、思わず笑ってしまった。


スッゲー可愛いんだけどっ!




笑いが中々止まらない俺に、周りのみんなも笑い出す。


それが更に俺を煽り、涙が出るほど笑ってしまった。




アッハッハッ-----



鈴なんて泣きながら笑ってるし…。


泣くか笑うかどっちかにしろよな。





三年生全員、別れの言葉を言い終わり自分の席に戻る。



ノブが今だに泣いていた---


< 99 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop