ポチ。


「ここを渡れば完全に死になる。でも君にはその前に君が望むのならチャンスを与えようと思って君の前に表れた。」


「・・・・」










「一人で小さい頃から戦ってきた君だったな。ポチという猫とくらして君は次第に明るくなりはじめてきた。そして子供を助け自分の命を無くす。これからだと、いうときにだ。」










「君にチャンスを与える。このまま川の向こうへ行き死を選ぶか?それとも君の魂を生かして君をまた改めて人生を歩ませるか?」



「え?」

「君はどうしたい?」


僕は訪ねてみた
「僕はまだ、死んでいないのですか?」



その人影は顔なのか顔ではないのかわからないが僕の方をじっと見ている気がした。

「君たちが暮らしていた世界では確実に"死んで"いる。が、死にきれてはいない。つまり君たちが言うあの世という場所にはいっていない。先程も言ったがここはあの世へ行くゲートのようなものだ。」

そのまま続けて話した。

「私達の世界では"死"というものは存在しないに等しい。君たちの世界で死んだのは肉体であって魂はほぼ永遠に生き続ける。そして君に言ったように改めて人生を始める魂や、このまま向こうの世界で穏やかに暮らすかがほとんどだ。中には消滅を望んでる魂もいるが、、、。」











僕はだまってしまった。

「、、、っと、、」



「君の人生にようやく光が射した。以前の君ならば子供のために、誰かのために命を落とすようなそんな死にかたはしなかった。もっと、君は、、、、、、」


「?」




「自分を愛してもよかったんじゃないか?君自身を生かしてあげてよかったんじゃないか?」


僕はこの現実がまだ受け止められていなかった。死はこういうことなのか。
ただ、この人はこう言ってくれている。



「これから言うことをよく聞いて考えてみてくれ」





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