ポチ。

その人影の彼は訪ねてきた。


「輪廻」というものをしっているか?と。




生きかわり死にかわり霊魂が転々と他の生を受け、人間以外の生物も含めた生き物に無限に生まれ変わること。



そう僕に告げた。


聞いたことはあった。やっぱり生まれ変わりというのは存在したのか。この状況にも関わらず僕は思った。










「輪廻だ。君の魂をまた生物として君達の世界に戻すことができる。」

「っ、、、」

「ただし、これにはルールがあり1つまえの前世の生き物とは同じものに生まれ変われない。また転生後の生物は君自身の人生などの生き方などを元に構築されるため、私にも何になるかもわからない。その命をどう使うかは君の自由だ。転生した生物として別の道を生きてみてもいい。また、転生した生物として君自身の未来を変えてもいい。」


「未来を変える、、!?」
僕はつい、聞き返してしまった。




「輪廻をし転生した生き物は君が死んだ後の世の中に普通に産まれるのでは無い。死ぬ日の30日前に転生されるのだ。故に元の個体が死ぬ予定日までの30日間同じ魂を持った個体が二体共存することになる。多少のルールもあるがその元の個体に影響を与えても構わないのだ。」

「そ、そんな、、」



何が何だかもうわらない。映画のような設定の世界。そんなことがありえるのか?現実なのか?いや、すでに死んでいる現実でもないだろう。すでに死んで命なら。これを試してみてもいいのだろうか。


僕は確実に死んでいる。

トラックが僕に向かって目の前に来て、そこからホワイトアウトしてからの記憶がない。つまり死んだ。




この人影が言うように30日前に転生されるなら確かに納得の行く話もあった。

テレビの世界の感動話のような番組で死んだお婆ちゃんの死後に産まれてきた子供がお婆ちゃんと同じような好みだったり共通性があったりしてお婆ちゃんの生まれ変わりだ。という話があった。これに対して僕は納得がいかなかった。お婆ちゃんが生きていたときも既にお腹に子供はいたはずだから、生まれ変わりというは変だと。それがお婆ちゃんが亡くなるどんなに前だとしても、生まれたのがお婆ちゃんの死後どれだけたったあとだとしても。

ただ、この人影がいう30日前に転生というルールなら少し納得できるのであった。








それから険しい顔をした僕にその人影は転生のルールの全てを僕に話した。




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