淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「澪……
迎えに来た」
「………」
クラス中の視線が彼から私に移動する
「まって…どういう…」
一人の女の子が甲高い声をあげた瞬間
「聖夜、こいつ先連れていく」
教室に上がり込み私の席に向かってくる
「澪、行くぞ
海、今日は倉庫には行かねぇ」
「おっけ~!
んじゃ、澪ちゃんお気をつけて〜♪」
私の手をとって海と会話を終えた瞬間引っ張られる
「おいっ!ちょ…まて…悠…」
「「「待ってーーー!!!!」」」
教室の出際に女の子の声が揃って担任の声がかき消される
「あのっ!何年生ですか!?」
「名前なんていうんですか!?」
「連絡先教えてくださいっ!!」