淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
「…なんだかすごいわね」
「あぁ、だからお前はどこでも護衛が居るということだ」
ﾆﾔｯと口角をあげた悠雅の言葉に
…そういえば私の周りは黒澪に関わりのある人物ばかりね
と気づく
「まぁ俺も聖夜も現役じゃないとはいえ守ることはできるからなんでも言ってくれ。な？」
そう言ってくれる奏さんにほんの少し胸が温まった気がした
裏で動き出している影にも気付かず
この時はほんの少しでも幸せを感じていた
私の顔から笑みが完璧に消えるのは
あと数日……
悠雅
私はもっと早く
貴方に想いを伝えるべきだった
ごめんなさい
私の騎士(ﾅｲﾄ)
