海恋
焦げ茶だった髪が、明るい赤茶色に染まっている。
まるで、赤毛の○ンになった気分だ。
胸下まで伸びていた髪は、鎖骨辺りで切られ、長かった前髪は、眉毛が隠れる位の辺りで直線的に切られていた。
更に、緩くウェーブが掛かっている。
完全に、あたしじゃなかった。
「どうかね?
ヤバかろ、ヤバかろ!」
「うん…」
本当だよ。
こんなの、あたしじゃないもん。
「ていうか、今何時?」
その話をしたくなくて、何気に気になった時間を聞いて話を反らした。
「えと…… 4時過ぎ。
あいっ、親が帰って来たら、怒られちゃうさ!
咲良、そろそろ帰るば!」
「う、うん…」