海恋
泰代は、慌ててお風呂場を片付け、証拠隠滅だ、と、カラーリング剤の箱と、自分とあたしの切った髪を、鞄に突っ込んだ。
ジュースのグラスを片付け、洗って食器棚に元あったように戻すと、あたしの手を引き、家を後にした。
午後5時過ぎ、あたし達は学校に戻って来た。
「明日ぬ皆ぬ反応が楽しみさ!」
泰代はワクワクしながら寮までの道を上機嫌で歩いている。
あたしは……… 不安だった。
リコ、あたしのこんな変わり果てた姿を見たら、きっとびっくりするよね。
今のあたしは、鎖骨までの赤茶色の髪で、前髪がある。
気持ち悪がられるだろうか…。
無視されちゃうかな…。