海恋
「なら咲良、今夜どうするぬ?」
「さぁ…。
元々自殺するつもりだったし、そんなの決めてない」
自殺するんだから、寝泊まりの場所なんて決める必要なかったから。
「じゃあ、俺ぬ家に泊まれ」
「は?」
なんで、命令系なの?
「お前、夜ぬ間に勝手にどっかで死んでそうだが」
「うっ…」
完全に読まれてるし。
やっぱり、丹波七海には敵わない。
「咲良」
七海に呼ばれて、振り返った。
「まだ、自殺する気あるか?」
あたしはコックリと頷いた。
あたしの頭の中は今、自殺する事でいっぱいだ。
「咲良さ、なんで自殺したいなんて思ったわけ?」
七海が、あたしを視界に捉える。