海恋


「本当に大丈夫だから。
裕くんは、自分の寮に、帰って良いから、ねっ?」



そう言ったのに、裕くんは全く動じず



「…送ってくが」



とだけ言った。



「またチャラいいきがにナンパされるよりマシさあ」



「え…」



裕くん…



あたしをナンパ男から守る為に、送ってくれるって事…?



「じゃ、じゃあ……ありがとう」



そう言うと、裕くんはフッと笑って



「どういたしまして」



と優しく静かに言った。



暫く裕くんの後ろに付いて歩くと、あたしの寮に到着した。



「裕くん、わざわざありがとう!」



「どういたしまして」



「お陰でナンパされないで済んだ。
あっ、あと、コレ」

















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